HGST、超大質量ブラックホール観測にHelioSeal技術ハードディスク装置が採用

超大質量ブラックホール観測へ活用される
HGSTのHelioSeal(R)技術ハードディスク装置
宇宙の驚異解明のための大量データを支えるヘリウム充填ハードディスク装置
  HGST(社長:Mike  Cordano  (マイク・コルダノ))は、Event  Horizon  Telescope(以下、EHT)プロジェクトとして、いて座A*(いてざエー・スター)の超大質量ブラックホール観測で生成される大量のイメージデータを格納するためにHGSTのUltrastar(R)  HelioSea(TM)ハードディスク装置(以下、HDD)が採用されたことを発表しました。HGSTは世界で唯一、ヘリウムを充填したHDDを提供しています。EHTプロジェクトに採用された、ヘリウムを密閉構造のHDDに充填したUltrastar  HDD製品は、空気が入った従来のHDDと比べ、大容量と低消費電力を実現する革新的なストレージ技術です。また、HGSTのHelioSeal技術は、従来の空気が入ったHDDでは動作保証が難しい高高度において、EHTプロジェクトのデータ格納を可能にするものです。

  世界中の34の天体観測所と大学が協力してEHTプロジェクトチームを結成しています。EHTの目的は、Event  Horizon(事象的境界面)として知られ、強大な重力で光すら吸い込まれてしまうブラックホールの外縁イメージを明らかにすることです。ブラックホールは、小さく非常に遠いところに在るため、地表面からの観測では高い解像度を持つ望遠鏡が必要です。そこで世界中の10地点の電波望遠鏡をグローバルアレイ(合成望遠鏡)として構成、仮想的に地球と同程度の大きさの電波望遠鏡を形成します。これは、ハッブル宇宙望遠鏡の2000倍の解像度を誇ります。各地点のデータは毎秒64ギガビット(ギガは10億)で記録され、セントラルロケーションで処理し、ペタバイト(ペタは1000兆)レベルのデータを取り扱うことになります。

  EHTプロジェクトを率いるハーバード・スミソニアン天文物理学センターのShep  Doeleman教授は次のように述べています。「HGSTは、世界中の望遠鏡から送出される膨大な量のデータの格納に大きく寄与しています。メキシコなど高高度に位置する天体観測所では通常のHDDでは動作保証が難しく、ヘリウムを密閉したHDDが、遠隔地のデータ集積の唯一の解でした。また、HDD1台当たりが大容量のため、ストレージエンクロージャーも高密度に小型化することができました。」

  質量が太陽の400万倍で、天の川銀河の中心に位置する、いて座A*ブラックホールは、ガスや塵などのため可視光では見通すことができません。太陽系から約25,000光年も離れている、いて座A*の観測には電波が利用されます。カスタムビルトの高速データレコーダーを使い、いて座A*のEvent  Horizonからの信号を、地球規模の実効口径を持つ超高感度・高分解能の巨大電波望遠鏡で観測します。この技法は、Very  Long  Baseline  Interferometry(超長基線電波干渉計,  VLBI)と呼ばれ、アメリカ大陸、南極大陸、ハワイおよびヨーロッパなど、各地の電波望遠鏡を繋ぎ、巨大電波望遠鏡を実現する技術であり、ブラックホールを視覚的に描写することが可能になります。ブラックホール内部への高温ガス流入による影の影響を解決することによって、ブラックホールの詳細を明らかにしようとしています。

  HGSTプロダクトマーケティング  ヴァイスプレジデントの  Brendan  Collins(ブレンダン・コリンズ)は次のように述べています。「HGSTのヘリウムを密閉したHDDは、EHTグループが想定する過酷な環境下での使用に、最適の製品です。HGSTのHelioSealドライブの大容量とDr.  Doelemanのチームとの連携で、信頼性の高いストレージプラットフォームとして歴史的な快挙を成し遂げることができます。EHTプロジェクトは、ブラックホールを初めて可視的なイメージとして捉えようとしています。HGSTは、我々のヘリウムドライブがこの先端科学研究を支援する唯一のストレージ技術であることを誇りに思います。」
  ソーシャルニュースサイトのReddit  AMAにて、米東部標準時間8月26日(水)2:00PM(日本時間8月27(木)3:00AM)に、Shep  Doeleman氏、Dimitoris  Psaltis氏およびAvery  Broderick氏がEHTプロジェクトについて討論する予定です。詳細については下記をご参照ください。
  Reddit  promotional  post

  HGSTのHelioSeal技術の詳細については、下記を参照してください。
  HelioSeal  technology

  Event  Horizon  Telescopeプロジェクトの詳細については下記を参照してください。
  http://eventhorizontelescope.org/.
以上

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