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Windows 11 ドライバの不具合を確認して問題に対処する方法

公開日

Windows11でのドライバの不具合の確認は、デバイスマネージャーやイベントビューアーをチェックします。ブルースクリーンが発生する場合はエラーメッセージで確認が可能です。ドライバの問題の対処法はドライバの更新や再インストールなどを行います。  このページでは、Windows11でドライバに不具合あるときのエラーの情報確認と、問題の対処法を紹介しています。


Windows11ドライバに不具合があるか確認する方法

パソコン内部のパーツや周辺機器が正常に動作しない、エラーが表示される、突然再起動するなど、ドライバに不具合が起きている可能性があります。  このような状況では、先ずドライバの状態を確認して不具合がないか調べます。ブルースクリーンが発生するようなら、どのドライバが原因なのか確認することで適切な対処法が行えます。

デバイスマネージャーでドライバの状態を確認

「デバイスマネージャー」で、ドライバの状態で不具合を確認できます。問題があるデバイスには黄色い「!」マークが表示され、詳細はプロパティで確認が可能です。  1. デバイスマネージャーを開く
Windows11 デバイスマネージャーを開く  2.「デバイス」名の「〉」アイコンをクリックして展開します。
Windows11 デバイスマネージャーのデバイスを展開  3. 目的のドライバをダブルクリックしてプロパティを開きます。
Windows11 デバイスマネージャーのドライバをダブルクリックしてプロパティを開く  4.ドライバの状態を確認
Windows11 デバイスマネージャーのドライバの状態を確認
  • ドライバに問題がなければ「このデバイスは正常に動作しています。」と表示。
  • ドライバに不具合がある場合、プロパティの「ドライバの状態」ボックスに、下記のようなエラーメッセージが表示されます。

■ デバイスマネージャーの主なエラーメッセージの例

エラーコード メッセージ例 原因
10 このデバイスを開始できません ドライバの不具合または未対応
28 このデバイスのドライバーがインストールされていません ドライバ未インストール
43 このデバイスは問題が報告されているため停止しました ハードウェアまたはドライバの障害
19 レジストリの構成情報が無効です ドライバまたはレジストリの競合
31 このデバイスのドライバーを読み込めませんでした ドライバの破損や不整合

イベントビューアーでドライバ関連のエラーを確認

1. スタートボタンを右クリックしたメニューの「イベントビューアー」をクリックします。
Windows11のイベントビューアーを開く  2. イベントビューアーが表示されたら「Windows ログ」の「」展開アイコンをクリックして、「システム」を選択します。
Windows11のイベントビューアーのシステムを開く
ポイント!イベントビューアーの表示の調整
イベントビューアーの各ボックスのサイズを変更すれば見やすくなります。
ボックス枠の端に合わせマウスで「両矢印」カーソルに変われば、クリックしたままサイズを変更することができます。
3. エラーのログだけ表示するように「現在のフィルター」をクリックして設定します。
Windows11のイベントビューアーのフィルター設定を開く  4.「現在のフィルター」が表示されたら「イベント レベル」で、「重大」「エラー」をクリックして選択して「OK」をクリックします。
Windows11のイベントビューアーのフィルターを重大とエラーに設定
フィルターの設定で、イベントビューアーの「システム」の「イベント」ログが、「重大」と「エラー」のみ表示され、ドライバの問題を探しやすくなります。 イベントビューアーで、ドライバの不具合を確認するには、下記の「イベントビューアーのドライバの主なエラーメッセージ」を参考にしてください。 

■ イベントビューアーの主なドライバのエラーメッセージ

ソース イベントID 説明
Disk 7 / 51 ディスクの不良セクタや入出力エラーが発生した可能性
1001 BugCheck ブルースクリーン発生時の記録。ドライバエラーが原因の可能性あり。
2000〜2005 UMBus / ACPI / NDIS など 各種システムドライバの応答不良や初期化失敗。バス制御や電源管理の異常。
7000〜7026 Service Control Manager ドライバサービスの起動失敗。ネットワークや記憶装置関連が多い。
nvlddmkm 13 / 4101 NVIDIA グラフィックドライバの応答停止など
atikmdag 43029 / 52236 AMD グラフィックドライバのクラッシュ報告
Service Control Manager 7000 / 7001 / 7034 ドライバに関連したサービスの起動失敗・強制終了
DriverFrameworks-UserMode 10110 / 10111 ユーザーモードドライバのタイムアウト
Kernel-PnP 219 ドライバの読み込みに失敗したデバイスが存在

ブルースクリーンとドライバ不具合の関係を確認


ブルースクリーン発生時には、画面にエラーコードや、問題を起こしたドライバファイル「*****.sys 」のように表示されることがあります。これらを確認することで、どのデバイスやドライバに関連する問題かを特定することができます。  ブルースクリーンの発生で、ドライバの不具合を確認するには、下記の「ブルースクリーンの「.sys ファイル名」に関連するドライバ」と「ブルースクリーンのドライバに関するエラーコード」を参考にしてください。
Windows11ドライバが問題のブルースクリーン 

■ ブルースクリーンの「.sys ファイル名」に関連するドライバ

ファイル名 関連するドライバ
nvlddmkm.sysNVIDIA グラフィックドライバ
atikmdag.sysAMD グラフィックドライバ
igdkmd64.sysIntel 内蔵グラフィックドライバ
rtwlane.sysRealtek 無線LAN ドライバ
ndis.sysネットワーク関連ドライバ(汎用)
usbport.sysUSB コントローラー関連
hidclass.sysマウスやキーボードなどの入力デバイス
storport.sysストレージドライバ
dxgmms2.sysDirectX グラフィック関連
ntoskrnl.exeWindows カーネル(他の原因を内包していることが多い)

■ ブルースクリーンのドライバに関するエラーコード

エラーコード 原因
DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALドライバが無効なメモリアクセスを行った
SYSTEM_SERVICE_EXCEPTIONドライバまたはシステムサービスの不正動作
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREAメモリまたはドライバ関連の不具合
VIDEO_TDR_FAILUREGPUドライバの応答停止(例: nvlddmkm.sys)
KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDカーネルモード例外処理の失敗

Windows11のドライバの不具合の対処法


ドライバの不具合は、「ドライバの更新または再インストール」が有効な対処法です。ここでは4つの方法のドライバの更新や再インストールのやり方を紹介しています。また、更新プログラムのアップデート後の不具合なら、元のドライバに戻して対処できる場合もあります。

ドライバを手動で更新/再インストール

ここでは、4つのドライバの更新や再インストールの概要を説明しています。  下記で紹介している4つのドライバの更新や再インストールの詳細なやり方や、ドライバの公式サイトのダウンロード先については、下記のページをご覧ください。
Windwos11 手動でドライバを更新/再インストールする方法

準備したドライバで手動で更新インストール

先に、ドライバのフォルダ内にあるドライバ ファイル(拡張子 .inf)の場所を、確認しておきます。
Windows11 デバイス ドライバの場所を確認 
手動でドライバを更新する概要
デバイスマネージャーを開き、対象のデバイス(例:ネットワークアダプター)を展開して右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。「コンピューターを参照して検索」→「一覧から選択」→「ディスクの使用」と進み、参照からドライバーファイルを選択して「OK」。表示されたモデルを確認後「次へ」をクリックします。 Windows11 ドライバの手動インストールの開始
もし、準備したドライバがフォルダ形式ではなく直接インストールする仕様ならば、インストール形式ならダブルクリックして、ドライバを手動でインストールするのがシンプルな方法です。

Windows11が提供しているドライバで再インストール

Windows11が提供しているドライバで再インストールする方法は、デバイスマネージャーでドライバをアンインストールした後に、パソコンを再起動することでドライバが自動で再インストール仕組みを使用します。  Windows11 デバイスマネージャーのデバイスを右クリックしてデバイスの削除を選択
この方法が適用する状況は、現在使用しているドライバデータが破損している場合に有効です。Windows11がドライバを不定期に自動でバックアップしているデータを使用して、起動時にバックアップからドライバを自動で読込んでインストールされればドライバの不具合に対処できます。 

Windows11アップデート オプションからドライバを更新

Windows11のアップデートのオプションプログラムで、更新できるドライバが提供されている場合があります。この場合、オプションプログラムからドライバの更新が可能です。  Windows11 ドライバー更新プログラムでインストールするドライバを選択
この機能は、アップデートのオプションプログラムに更新できるドライバが適用されている場合のみ、有効な対処法です。 

公式ドライバをダウンロードして再インストール

メーカーの公式サイトが提供しているドライバで再インストールする方法は、ドライバを更新して再インストールを完了させます。また、ダウンロードしたドライバが実行形式なら、実行するだけでドライバの更新が可能です。ただし、不要なユーティリティアプリが付加されることがあります。  Windows11 Intelの公式ドライバをダウンロードするイメージ画像
ドライバの再インストールは、通常ならアンインストールした後にインストールするのですが、手動でドライバを再インストール場合「ドライバのアンインストール」はしません。デバイスの表示が消えて、手動でのドライバの再インストールができなくなります。

アップデートが原因ならドライバを元に戻す

アップデート後にドライバの不具合が発生した場合は、デバイスマネージャーのドライバのプロパティから、元のドライバに戻す機能が使用できる場合があります。  Windows11 ドライバのプロパティでドライバーを元に戻すボタンをクリック
元のドライバに戻す詳しいやり方については、下記のページをご覧ください。
Windows11 ドライバのアップデートを元に戻す方法

ドライバの問題が解決しない場合の対処法


システムの復元で以前の状態に戻す

システムの復元が有効なら「ドライバ」レジストリやシステムなどの重要な部分を、自動でバックアップされているので復元するこができます。  復元ポイントが作成された日時を指定できるので、ドライバの不具合が発生した以前の日時を指定することで、ドライバの問題が対処できる場合があります。
復元するポイントの確認とチェック  復元機能の「システムの復元」のやり方や詳しい内容は、下記のページをご覧ください。
Windows11 システムの復元の設定と使い方

セーフモードでドライバを更新する

セーフモードでは、Windowsが使用できる必要最低限のドライバのみを読み込んで起動します。セーフモードの起動でドライバの不具合が発生しない場合、ドライバデータに問題あり上手く更新できていないことがあります。  セーフモード上で、上記のドライバの更新を実行することで対処できる場合があります。
セーフモードの起動は、「設定」の「システム」にある「回復」から操作します、または「再起動ボタン」と「Shift」キーなどで実行できます。
Windows11 修復機能でセーフモードの起動オプションを指定して起動
セーフモードの起動の詳しい操作方法は下記のページをご覧ください。また、セーフモードの起動のオプション番号は「4」を選択するようにしてください。
Windows11 セーフモードで起動させる4つの方法
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筆者 監修 Yukiko Mishima
著者/ Yukio Mishima
主に企業や組織のPCサポートとシステム構築のPCエンジニアリング。現場で経験した問題解決や設定など紹介しています。
筆者プロフィールとパソブルの運営情報

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