Windows 11 エクスプローラが頻繁に落ちるときの対処法
公開日
Windows11のエクスプローラが頻繁に落ちてしまう場合は、パソコンの環境や原因によって対処法が異なります。ここでは、比較的簡単に試せる対処方法を順番に紹介しているので、順に試してどこかで改善できる場合があります。
このページでは、Windows11でエクスプローラが頻繁に落ちる時の対処法を紹介しています。
エクスプローラが重いまたはフリーズする症状なら、下記のページをご覧ください。
Windows11 エクスプローラが遅い/固まる時の対処法
目次
エクスプローラが頻繁に落ちるときの9の対処法
ここで紹介している対処法を、順番に試すか、気になるものから優先して行ってみてください。エクスプローラが頻繁に落ちるトラブルが改善できる場合があります。もし対処法で改善できない場合でも、現状を保持したまま再インストールや上書きインストールを行う方法もあるので、最後まで試せば改善できる期待があります。
1. エクスプローラを再起動してみる
エクスプローラを長時間使い続けていると、不要な「ゾンビプロセス」が残り、エクスプローラが不安定になることがあります。このような場合は、エクスプローラを再起動することで、不要なプロセスを消去し安定させます。1. スタートボタンを右クリックし、表示されたメニューから「タスクマネージャー」をクリックします。


- 「プロセス」画面で「エクスプローラ」をクリックして選択状態にします。
- 画面上部の「タスクの再起動」をクリックして、エクスプローラを再起動します。

2. エクスプローラを開く時にPC表示にする
エクスプローラを起動したときに「PC」を表示するように設定すると、ホーム画面やクイックアクセスの読み込みがなくなり、起動時の負荷を軽減できます。この設定を行うことで、エクスプローラが落ちにくくなる場合があります。この操作はフォルダーオプションから行います。
フォルダーオプションの開き方
他の対処法でもフォルダーオプションを使用するので、覚えておくと便利です。エクスプローラの「…」メニューボタンをクリックしたメニューの、「オプション」をクリックします。


2.エクスプローラで開くが「PC」になっていることを確認して「OK」をクリックすれば、次回エクスプローラを起動したときは「PC」が表示されます。

3. エクスプローラの履歴を削除
エクスプローラの使用履歴データが知らないうちに破損していると、エクスプローラが落ちる原因になることがあります。履歴を削除してデータをリセットすることで、症状の改善ができる場合があります。1. フォルダーオプションを開きます。

2. クイックアクセス関連の次のふたつの項目のチェックを外し「OK」をクリックして無効化します。
- 最近使用したファイルを表示する
- 頻繁に使用されるフォルダーを表示する

エクスプローラを再起動して、エクスプローラが落ちるのが改善できたか確認してください。
4. エクスプローラを別のプロセスで開く
エクスプローラを1つのプロセス(メモリやCPUなどの割当)で複数開いていると、使用状況により負荷がかかり不安定になります。負荷が原因なら「別のプロセスでフォルダーウィンドウを開く」設定を有効にするとで頻繁に落ちる問題に効果があります。1. フォルダーオプションを開きます。

2.「別のプロセスでフォルダーウィンドウを開く」を選択し「OK」をクリックして有効化します。

エクスプローラを再起動して、エクスプローラが落ちないか確認してください。
5. エクスプローラのプロセス優先度を高くする
Windowsでは、システムやアプリのプロセス(メモリやCPUの割り当て)は通常「通常」に設定されています。このプロセスの優先度が不足していると、エクスプローラが頻繁に落ちてしまうことがあります。エクスプローラの優先度を「高」に設定することで、改善できる場合があります。
1. エクスプローラを再起動してみるで説明している方法で、タスクマネージャーを起動します。
2. 左側にある項目の「詳細」をクリックし、表示された「詳細」内で「explorer.exe」を探します。

3.「explorer.exe」を右クリックし、メニューの「優先度の設定」にマウスカーソルを合わせるとサブメニューが表示されます。その中から「高(H)」をクリックして選択します。

4.「優先度を変更しますか」という確認ダイアログが表示されたら、「優先度の変更」をクリックします。

この設定が終わったら、エクスプローラを再起動せずにパソコン操作を続け、症状が改善するか確認してください。 POINT!
「explorer.exe」が複数る場合は、全てに同じ操作(高)を行います。
また、優先度の変更はエクスプローラを再起動すると「通常」に戻ることがあるので一時的な対処法になることもあります。
6. アップデート後で落ちるなら更新プログラムの削除
アップデート後にエクスプローラが頻繁に落ちるようになった場合は、インストールされた更新プログラムを削除するのが的確な対処法です。不具合の原因が更新プログラムにある場合は、これで改善できることがあります。
更新プログラムの削除方法は、下記のページで詳しく紹介しています。必要に応じてご覧ください。
Windows11 問題がある更新プログラムを削除する3つの方法
7. 高速スタートアップが有効なら無効にする
高速スタートアップは、Windowsの起動を早くする便利な機能ですが、環境によっては不具合の原因になることがあります。この機能はシャットダウン直前の状態をデータとして保持するため、データに不具合があるとエクスプローラの動作に影響が出る場合があります。一度高速スタートアップを無効にして、症状が改善するか確認してみます。1. コントロールパネルを開く
コントロールパネルを開くには、主に下記の2つの方法があります。 検索から
- キーボードの「Windows」キーを押した後に、「control」と押します。
- 検索画面が表示されたら、「コントロールパネル」をクリックします。



3.「電源ボタンの操作を選択する」をクリックします。

4.高速スタートアップの有効/無効の確認
説明図の赤枠で「高速スタートアップを有効にする」のチェックボックスが「✔」選択状態になっている場合は、高速スタートアップが有効になっています。

5. 高速スタートアップの無効化
「現在利用可能でない設定を変更をします」をクリックすると、高速スタートアップの設定ができるようになります。

6. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックマークを外し、「変更の保存」をクリックすれば設定完了です。

8. システムファイルのチェックと修復
Windowsのシステムに不具合があると、エクスプローラにも直接影響が出ることがあります。この場合、システムファイルの修復を行うことで、エクスプローラが頻繁に落ちる問題が改善できる場合があります。1. ターミナル(PowerShell)を管理者で起動します。
「スタートボタン」を右クリックして表示されるメニューで「ターミナル(管理者)」をクリックします。

2. まず最初にシステムファイルのチェックを修復を行います。
sfc /scannow
- 「…修復されませんでした」や「…操作を実行できませんでした」、または「…整合性違反を検出しませんでした」と表示された場合は、次のシステムイメージの修復を試してください。
- 「…正常に修復されました」と表示された場合は、自動で修復が行われたので、パソコンを再起動してエクスプローラが落ちないか確認します。 まだ落ちる場合は、次のシステムイメージの修復も試してください。
ターミナルを管理者で起動し、下記のコマンドを入力して「Enter」キーを押します。
Dism /Online /Cleanup-Image /Restorehealth

コマンドでシステムを修復する詳細な実行方法や内容については、下記のページで紹介しているので参考にしてください。
Windows11 コマンドでシステムを修復する方法
9. 補足:拡張機能や追加ソフトが原因か確認する
エクスプローラが落ちる原因として、インストールされている拡張機能や追加ソフトが影響している場合があります。特に、エクスプローラに機能を追加したり、右クリックメニューやプレビュー表示に関わるソフトは、環境によって不安定になり、落ちる原因になることがあります。
エクスプローラが落ちる原因になる可能性があるソフト
以下のようなソフトが代表的な例です。インストールしていて原因の可能性を感じる場合は、一時的にアンインストールや無効化を行い、エクスプローラの動作が改善するか確認してみてください。- 圧縮・解凍ソフトのシェル統合
7-Zip、WinRAR、Bandizip など - 画像・動画ビューアーやプレビュー拡張
IrfanView、XnView、FastStone Image Viewer など - エクスプローラ機能を強化・置き換えするソフト
Directory Opus、Total Commander、Clover(タブ機能追加)など - セキュリティソフトやシステム監視ツール
一部のウイルス対策ソフト、常駐型のシステム最適化ツール など
ソフト(アプリ)の削除方法は、下記のページをご覧ください。
Windows11 アプリのアンインストールとできない時の対処法
エクスプローラが頻繁に落ちる対処法で改善しない場合
ここまで紹介した対処法をすべて試しても、エクスプローラが頻繁に落ちる症状が改善しない場合は、システムの復元が有効なら復元を試してみて、まだ改善できない場合は、「再インストール機能」を試し、最終的に「上書きインストール」を行えば、多くの場合で症状が改善することが期待できます。システムの復元が有効なら試す
システムの復元が有効になっているなら、エクスプローラが落ちた問題が発生した前の、復元ポイントに戻すことで改善する場合があります。
システムの復元の実行方法や、復元ポイントを指定して復元する方法については、下記のページをご覧ください。 Windows11 システムの復元の設定と使い方
標準搭載機能で再インストールで修復
Windows11「24H2」以降なら、標準機能の「再インストール(再アップデート)」の実行で、ファイルやフォルダー、ユーザー情報、アプリをすべて保持したまま、Windowsのシステム部分だけを再インストールすることができます。この方法で修復すると、エクスプローラが落ちる問題を改善できる確率も高くなります。※実行前にバックアップを取ることを推奨します。

「標準機能の再インストール」の詳しい説明とやり方は、下記のページで紹介してるので、リセットを実行する場合は下記のページをご覧ください。 Windows11 標準搭載の修復機能 再インストールのやり方
Windows11の上書きインストールで修復
標準搭載機能の再インストールでも改善しない場合は、再インストール機能と同様に、現在の状態を保持したまま再インストールできる、Windows11の上書きインストールを実行することで、より根本的な修復を行うことができます。この方法には、ISOファイルまたはインストールメディアが必要です。Windows11が通常どおり起動している状態で、ISOファイルやインストールメディアを開き、中身の「Setup」ファイルを実行します。
※実行前にバックアップを取ることを推奨します。


ISOファイルのダウンロードや、上書きインストールのやり方については、下記のページで詳しく紹介しています。
Windows11 上書きインストールで現状を全て保持して修復
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