Windows 11 が勝手に再起動する原因と対処方法
公開日
Windows11が勝手に再起動する原因は、アップデートやアプリ、タスクによる設定で解決できるものの他にも、システムやドライバ、ハードウェアに起因する重大なトラブルが考えられます。再起動する状況に応じた対処法を行えば、解決できる場合があります。 このページでは、Windows11が勝手に再起動する原因と対処方法を紹介しています。
目次
- Windows11が勝手に再起動する4つの原因と対処法
1. アップデートが原因で再起動
Windows Update により、更新プログラムがダウンロードされて勝手に再起動してしまうことがあります。
アップデートで勝手に再起動する原因
更新プログラムの定例またはセキュリティの問題などの緊急アップデートにより、任意で再起動の時刻を設定していないと、初期設定の時刻になると作業中のデータがあっても、勝手に再起動するのが基本的な仕様です。また、スリープ中であっても勝手に再起動することもあります。
アップデートで勝手に再起動するのを防ぐ対処法
タスクバーに更新アイコンが表示されている場合は、スケジュールの設定をしないと勝手に再起動されます。再起動のスケジュールを設定
再起動のスケジュールは、最大6日間の延期が可能で時刻も設定できます。 1.更新アイコンを右クリックして「再起動のスケジュール」をクリックします。

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2. アプリやタスクスケジューラが原因で再起動
特定のアプリやユーザーが知らないうちに設定されたタスクが原因で、自動的に再起動されてしまうことがあります。
アプリやスケジュールで再起動する原因
一部のユーティリティアプリやシステム最適化ツール、またはメーカー製アプリがプリインストールされている場合は、再起動を必要とする自動メンテナンス機能が含まれていることがあります。また、Windows の「タスクスケジューラ」に設定されている、再起動タスクが有効になっていると、指定された時刻に再起動が実行されます。 これらの設定は、デフォルトで自動的に登録されていることもあるので、勝手に再起動する原因に気づきにくい場合があります。
アプリやスケジュールによる再起動を防ぐ対処法
タスクスケジューラを確認
Windowsの「タスクスケジューラ」を起動し、「再起動」「shutdown」などの動作を含むタスクが存在しないか確認します。 タスクスケジューラの開き方とポイント 1. スタートメニューの検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力して、「タスクスケジューラ」のアイコンが表示されたら「管理者として実行」をクリックします。

タスクスケジューラの主な操作方法
- ボックス内のタスクスケジューラの「名前」をダブルクリックすると、詳細が表示されます。
- タスクを無効化するには「名前」を右クリックして「無効」を選択します。
アプリの設定を見直す
アプリによってはアップデート後に再起動するが必要なことがあります。使用しているアプリの設定に、自動アップデートの設定がないか確認して、無効化または手動に変更できるなら設定を見直します。
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3. システムの不具合やドライバが原因で再起動
Windows11が予期せず再起動する原因として、ドライバやOSの不具合による「ブルースクリーン」や「システムの重大なエラー」があります。ハードウェアが原因の可能性もありますが、先ずはソフトウェア的な不具合がないか調べるのがよいでしょう。
システムの不具合やドライバが原因で再起動する主な原因
システムの不具合やドライバが原因で再起動する主な原因は、下記のことが考えられます。- WIndows11自体の不安定な動作(アップデート直後など)
- 互換性のないドライバや古いドライバによるクラッシュ
- セキュリティソフトや常駐ソフトの干渉
- 破損したシステムファイル
システムの不具合やドライバが原因で再起動する時の対処法
対処法のポイント
原因不明の再起動の場合、まず自動再起動を無効化してブルースクリーンを表示できるようにしてエラーコードを確認します。
エラーコードだけでは対処できない場合は、イベントビューアーでログ確認 してドライバやシステムファイルのチェックという順で進めていきます。 アップデートやアプリの問題ではなく、原因が不明だからハードウェアが原因だと断定する前に、先ずはソフト的な確認を行うことで勝手に再起動する原因を突き止めやすくなります。
エラー時の自動再起動の無効でブルースクリーンを表示させる
突然再起動した後にでも、エラー時に再起動せず画面を止めるように設定を変更しておくと、ブルースクリーンのエラーコードが確認できるようになるので、対処方法のヒントになります。 1.「スタート」ボタンを右クリックしたメニューの「システム」をクリックします。



再起動させず、ブルースクリーンを表示させることで「0x00000*******」のようなエラーコードが確認できます。
後は、ネット検索で入力フォームに直接エラーコードを入力して検索すれば解決策を見つけることができます。 自動再起動を無効にすると、ブルースクリーン表示後に停止したままになるため、電源ボタンの長押しで強制終了する必要があります。OSが既に停止しているため、このシャットダウンの操作での負担はほとんどありません。
イベントビューアーでエラーの確認
ブルースクリーンのエラーコードが確認できない場合は、イベントビューアーの「システム」ログを確認することで、イベント専用のエラーコードの確認できます。特にイベントID「41」「1001」「6008」などは再起動に関連する可能性があります。勝手に再起動するエラーを調べるための、詳細なイベントログの確認方法については下記のページをご覧ください。
Windows11 イベントビューアーの見方と主なエラーの確認方法
ドライバの不具合を確認/更新/再インストール
ドライバの問題で勝手に再起動するのか、ドライバの不具合を確認するには、デバイスマネージャー、イベントビューアー、ブルースクリーンの表示で不具合の確認や特定ができる場合があります。 また、ドライバに問題が発生しているなら、ドライバの更新や再インストール、またはロールバックすることで対処できることがあります。ドライバに問題があるのかを確認する方法や、ドライバの問題の対処法については、下記のページをご覧ください。
Windows11 ドライバの不具合を確認して問題に対処する方法
システムファイルをチェック
システムファイルの破損が原因で、予期せず再起動するこがあります。この場合、修復コマンドの実行で対処できる場合があります。 システムファイルの修復コマンドは下記の順で行います。- sfc /scannow
- Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
- Dism /Online /Cleanup-Image /Restorehealth
Windows11 コマンドでシステムを修復する方法
4. ハードウェアの問題が原因で再起動
パソコン内部のパーツの故障や不具合が発生している場合、予期しない再起動の原因に大きく関わりがあります。
ハードウェアの異常による再起動の原因
電源ユニットの問題、メモリの不具合、マザーボードの故障、ディスクドライブの不具合、冷却性能の低下などは、パソコンの動作に影響を与えます。これらが原因で突然再起動したり強制的にシャットダウンされることがあります。ハードウェアによる再起動の対処法
イベントビューアーでログの確認
イベントビューアーに「システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました(イベントID 41)」というログが繰り返し記録されている場合、電源トラブルなどハードウェアの問題である可能性が高くなります。 また、ディスクドライブの不具合がある場合は「Disk(イベントID 7 や 51)」が繰り返し表示されることがあります。なお、メモリの不具合はイベントビューアーに記録されない場合も多く、別の方法で確認する必要があります。イベントビューアーのログの確認方法については下記のページをご覧ください。
Windows11 イベントビューアーの見方と主なエラーの確認方法
メモリ診断ツールを使用
メモリ障害では、よく勝手に再起動する症状がでます。また、イベントビューアーに記録されないこと多いので、Windows 標準の「メモリ診断ツール」を使用して、メモリの不具合がないかを確認します。
Windowsメモリ診断機能の実行手順や、不具合がある場合のエラーの確認や内容などについては、下記のページをご覧ください。
Windows11 メモリチェックツールの使い方とエラー時の対処法
放熱の確認
パソコンに熱がたまり勝手に再起動する場合があります。パソコンの放熱の問題は、ノートパソコンの場合は熱くなりすぎていないか確認できますが、デスクトップパソコンの場合はケースを開け、冷却ファンの動作確認や、ホコリがたまっていないか調べて内部の清掃やファンの交換を行います。 ノートパソコンでも、ホコリにより上手く放熱できなくなることがあります。本体が以上に熱い場合、裏面カバーを開けるのに抵抗があるのなら、ショップで調べてもらう方が安全です。
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