Windows 11 回復ドライブが作成できない時の対処法
公開日
Windows11で回復ドライブを作成できない場合は、USBメモリの完全フォーマット、管理者としての実行、システムファイルの除外、回復環境(WinRE)の有効化や正常性の確認などで解決できる場合があります。
このページでは、回復ドライブが作成できないときに試してみる5つの対処法を紹介しています。
回復ドライブの作成手順や使い方は、下記のページで詳しく説明しています。
Windows 11 回復ドライブの作成方法と回復機能の紹介
目次
回復ドライブが作成できない時の対処手順
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USBメモリをチェックする
USBメモリの容量32GBで、ファイルシステムがFAT32であることをチェックします。問題がなければ、USBメモリを完全にフォーマットすれば回復ドライブが作成できるようになる可能性があります。USBメモリを完全にフォーマットする
ディスクドライブのフォーマットはデフォルトで「クイックフォーマット」が選択されていますが、USBメモリには「クイック」で削除できないデータが入っていて、回復ドライブの作成ができないこともあります。 完全にフォーマットすることにより、USBメモリの中身をすべて削除することができます。 1.「USBメモリ」を右クリックしたメニューの「フォーマット」をクリックします。





フォーマットが失敗する場合
フォーマットが失敗する場合は、USBメモリに不具合(故障)が発生している場合があります。
他のUSBメモリを使用して、完全フォーマットを実行した後に回復ドライブの作成を行ってください。
回復ドライブの作成を管理者として実行する
パソコンの環境によっては、「管理者として実行」していないことが原因で、回復ドライブの作成に失敗することがあります。この場合、「管理者として実行」で再試行すると、成功することがあります。回復ドライブの作成を管理者として実行
1. スタートメニューの「すべて>」をクリックします。


システムファイルを除外して回復ドライブを作成
Windows のシステムに不具合があると、回復ドライブの作成に失敗することがあります。このような場合は、回復ドライブの作成時に「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」のチェックを外して作成できるか試してください。 非選択の状態で作成に成功するようであれば、次の「システムファイルの修復」を行ったあとに、再度システムファイル込みで作成できる可能性があります。
システムファイルを外して回復ドライブの作成ポイント
回復ドライブの作成画面で、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」の選択を解除して、「次へ」をクリックします。
システムファイルを回復ドライブにバックアップ?
「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」の仕組みは、現在のPCの windows11のシステムを回復ドライブに入れることにより、PCのリセット(初期化)が回復ドライブから実行することができるようになります。 ※回復環境(修復機能)の WinRE の起動目的に使用するなら、初期化機能(バックアップ)は必要ありません。システムファイルの破損をチェックして修復する
上記で「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」のチェックを外した状態で作成が成功した場合は、システムファイルの破損が原因だった可能性があります。 システム修復には、「sfc /scannow」と「dism」の2つのコマンドがあります。それぞれの使い方や注意点については、下記のページで詳しく紹介しています。
Windows11 コマンドでシステムを修復する方法
回復環境(WinRE)の有効化を確認
回復ドライブは、回復環境(修復機能)を組み込んで作成される起動用のUSBメモリです。この回復環境(WinRE)が無効になっていると、必要なデータを取得できず、回復ドライブの作成に失敗することがあります。回復環境の状態の確認
下記のコマンドを入力して「Enter」キーを押します。reagentc /info

- 「Disabled」と表示されていたら、回復ドライブの作成はできません。次のコマンドで、回復環境を有効化します。
- 「Enabled」と表示されている場合、回復環境のデータの問題でないので、他の対処法を試してください。
回復環の有効化
下記のコマンドを入力して「Enter」キーを押します。reagentc /enable

- 「Enabled」と表示が変更された場合、回復ドライブの作成を進めてください。
- 「Disabled」のままなら、下記の「回復環境が有効ができない」で、回復環境の再作成を検討してください。
回復環境が有効ができない
回復環境が有効化できない場合は、回復環境のデータが破損しているか、そもそも作成されていない可能性があります。この場合、回復環境を再作成することで有効化でき、回復ドライブが作成できる可能性があります。回復環境の再作成については下記のページで紹介しています。
WinRE 回復環境を再作成するやり方
回復ドライブが作成できない主な原因
回復ドライブの作成が失敗する原因はいくつかあります。特に次のような問題が発生していると、回復ドライブの作成に失敗する可能性があります。- USBメモリに不具合がある
フォーマットエラーや物理的な故障、対応していないファイルシステムなどが原因で、回復ドライブの作成ができないことがあります。 - 「管理者として実行」していない
環境によっては標準権限で起動した場合、必要な処理が実行できず、作成に失敗することがあります。 - システムファイルが破損している
Windows のシステムファイルが正常に動作していないと、回復ドライブへの書き出しに失敗する場合があります。 - 回復環境(WinRE)が無効化されている
回復ドライブには、Windows 回復環境が組み込まれます。WinRE が無効になっていると、作成に必要なファイルが見つからず失敗する原因になります。 - システムファイルのバックアップがうまくいかない
「システムファイルを回復ドライブにバックアップ」にチェックを入れた状態で作成すると、より多くの容量や正常な構成が必要になります。不具合があるとこの工程で失敗します。
回復ドライブが作成できない場合の代替策
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USB インストールメディアの作成
Windows11のインストールメディアの作成は、Microsoft公式サイトから、「Media Creation Tools」アプリをダウンロードして実行すれば、USBメモリのインストールメディアの作成が簡単にできます。 Windows11のインストールメディアの作成方法については、下記のページで詳しく説明しています。Windows11 インストールメディアの作成
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